立てこもり犯　　　　　　（オカマモンキーさん）
常識のない大学教授　　　（少年Aさん）
自称ニート探偵　　　　　（finさん）
コンビニ店長　　　　　　（ドラッグ・オンさん）
警部　　　　　　　　　　（ぱすらさん）

今日は4月1日。太陽がまぶしい。そして嘘かと思いたいがお客が全くいない。他の店員はアイフォーンとか言うのにはまっている。レジにいても何もする事はないし。こんなに眩しいのに店の中は真っ暗すぎる。

「…た後で連絡する」っと、よし送信!!　そういえば今日はエイプリルフールか〜。どんな嘘を考えて生徒を驚かせようかな?まぁ、それは後で考えておくとして、、、とりあえずのどが渇いたな、コンビニにでも寄っていくか、、、
そう言って私は近くのコンビニへ立ち寄った。ここで事件が発生するとは知らず、、、

今日、4月1日は憎たらしいほどに太陽の光が部屋の中へと入ってきた。正直今日は、他人につく嘘など考えている場合ではない。「今日こそやるぞ・・・・！」そう胸に誓うと、タンスの中から覆面と手袋、そしてナイフを取出し、アパートを出た。そしてそのまま5キロ先にあるコンビニへと向かった。・・・・・なんだここは？こんな時間だというのに客がたった数人しかいない。でももうやるしかない。ウィーン（扉の開く音）
「強盗だ！今すぐこの袋に金を入れろ！！」

＜教授＞
私は、少し暗めの店内の中で店員に「コーヒーを1本ください」と告げ、お金を払った。確か105円だったはず。そして、買ったコーヒーのタブを開けた。店を出ようと思った時、一人の男が入ってきた。ウィーン（扉の開く音）
「強盗だ！今すぐこの袋に金を入れろ！！」
常識の無い私はあまり驚かなかった。むしろこれから面白い事が起こると期待した。

ウィーン（扉の開く音）
お客さんだ。そう思ったが古くからの知り合いの、諸卯念教授だった。
彼は大学教授と言いながら、常識が全くない。彼と話していると疲れる。
暇そうな店員に声を掛け、レジに行かせる。そして俺は裏側に向かっていた。
あいつはコーヒー１本を買ったようだ。「行ったかな？」確認しようとした時、
ウィーン（扉の開く音）
「強盗だ！今すぐこの袋に金を入れろ！！」と声がした。
強盗だと自分から言ってるような感じの服装だった。

＜教授＞
この男、どうやってこのコンビニに来たんだよ、、、全身黒い服、覆面、手袋、おまけにナイフまで取り出して、よく捕まらなかったもんだ。このごろの若者はこういう人にも目を向けないのだろうか、、、常識が無いとはこのことではないのか（おいおい、、、）
まあいい、ちょっと見物でもしていよう。面白いものが見れそうだな
そう思いつつ、私は男の様子を観察していた。

店員はおびえている。みっともないと言いたかったが自分の中でも地震が起きている。
店長として示しがつかない。そうだ。バットがあったはず。
ガサゴソガサゴソ・・・
ない。そうだ。野球なんてする事ないと思って捨てたんだ。
さて、どうやって驚かせよう。
ところで諸卯念教授は…雑誌コーナーに移動していた。
警察を呼ばないとか、常識はずれにもほどがある。

＜店員A＞
私がアルバイトとしてこの店に来て1年くらいがたつのだろうか?全く変わらない毎日だったからそんなに経った感じがしない。何か面白い事でも起こらないだろうか?そう思っていた矢先、店長に声をかけられた。どうやらあの来店した客を知っているようで、疲れるから交代してくれという話だそうだ。ところで「疲れる」って何だ？この客、そんな人には見えないが、、、お、早速このレジに並んだようだ。
「コーヒーを1本ください」なに、普通の人じゃないか。お、そうだ「105円です」
男は105円を払う、10円玉1枚と5円玉19枚で、、、　おいおい、いくら限度が20枚程度とはいえ20枚出してくる奴がいるかよ?ホント疲れるな〜（あ、確かに疲れる、、、）
そんなことも言えず、私はコーヒーをさしだす。今日はなんだか大変な一日になりそうだ、、、お、次の来店客だ、「いらっしゃいま、、、」
ウィーン（扉の開く音）
「強盗だ！今すぐこの袋に金を入れろ！！」

店員はもたもたしている。動揺の為か焦りの為か・・・。どちらにしよ、早くしてくれないと困る。もしかしたら客が警察を呼ぶかもしれないし・・・・・・・・・・はっ！！！そうだ。客の事を忘れてた。どうしよう・・・。恐る恐る後ろを向いてみた。どうやら誰も携帯を使っている様子はない。ホッと溜め息をついた。いや、油断はできない。「おい、お前！そのバックを渡せ！」雑誌コーナーにいる男に言った。とりあえずバックさえ奪えば平気なはずだ・・・。しかし、後にその考えが甘かった事を思い知るのだった・・・・・・。

＜教授＞
なんだか楽しくなってきたぞ、もたつく店員とそれにイライラする強盗。こんな機会に巡り合ったのはなかなかないな、、、そういえば皆は警察に連絡しないのかな?まあ、強盗に見つかられたくないだろうし、、、お、強盗がこっちに来た、
「おい、お前！そのバックを渡せ！」
これが必要みたいだ。まあ今回はこいつの言うとおりにしてやろう。私は何のためらいもなくバックを渡す。そしてある事に気付いた。あの陰でこそこそやっている店員（おそらく店長だな）は努羅愚　穏じゃないか?この隙に警察に連絡とは考えるな〜。ますます面白くなりそうだ。あ、コーヒーが無くなっちゃった。お、そうだ、強盗に頼もう
「あの〜、コーヒーを1本買って頂けませんか?財布はそのバックの中な物で、、、」

「あの〜、コーヒーを1本買って頂けませんか？財布はその中な物で、、、」
何を言うかと思ったら・・・。この男は常識というものを知らないのだろうか？いや、もしかしたらこれは罠かもしれない。一見ふざけた行動でも、これはかなり勇気のいる事だ。フッ、面白い。「いいだろう、買ってやる。だが最後に笑うのは俺だ！」
何だが俺は帝王になった気分だった。

諸卯念の奴、こっちに気づいたようだ。しかし行動がおかしい。
バッグを取られてるのに何かお願いしてる。変な奴だ。
コーヒー缶？もしかしてあいつ、コーヒーを飲む気か？
常識がこうもないとは、犯人もあきれてるだろうな。
おや、犯人が笑ってる。
だめだ、あいつらの考えてる事はさっぱり分からない。
もしかしたらどちらかが演技してるのかも知れんが・・・。
で、警察は呼ぶべきだろうか。

何だあの男、強盗にバッグを取られているのに頼み事か?あれ?強盗が笑っている、なんかこっちはこっちで怖いな、、、お、なんか強盗がこっちに来たみたいだな、、、
コーヒーを買うのか、おいおい、金は奪ったバックからかよ、まあいいや、逆らったらどうなるか分からない、とりあえず応対しておこう。「105円です」
強盗は何かに驚きつつも代金を払った、10円玉1枚と5円玉19枚で、、、私は心の中で「お前もかい!!というかあの男38枚5円玉を持ってるのかよ!!」と突っ込みつつ、強盗にコーヒーを渡した。今日は疲れる1日だ、、、

おいおい、マジか。財布の中、10円と5円しかはいっていない。俺を油断させるための罠か？いや、そうだとしたらこのコンビニに入る前から、俺が強盗しに来る事を知っていた事になる。まさか・・・・・超能力者！？

あ、そういえば財布の中は今日使いきっちゃおうと思って、5円玉をたくさん入れていたっけ、、、5円玉って使い辛いんだよな〜　まあいいか、これで38枚使ってくれた事だし、変な人だと思われたくらいで済むならいい方だ。いま約40枚使ったからあとは、、、　　
だいたい160枚だな、、、　今日の内に使い切っておこう。
「ああ、どうもありがとうございます。ついでにそこのおにぎりも買って下さいな♪」

この言葉を言い終わる前に、陰に隠れていた男の声が響いた
「コンビニ強盗です!　場所は大陸町のクイズコンビニです!!　急いで!!!」
まさか、トイレの近くにいたとは、、、なかなかやるな、あの男